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見た目の大切さ [勉強]

  先日、実務修習の第3回が行われました。内容は特許出願の審査対応についてでした。特許出願に最初の拒絶理由通知が来た場合にどのように対応するかという課題が事前に与えられており、それについてグループでディスカッションし、発表するというものでした。実務経験のない僕にとっては今回も大変ためになる研修でした。実務修習の特徴として正解がないことが挙げられると思います。実務においても正解はありませんから当然かもしれませんが、グループ内の意見や、他のグループの発表、それらに対する先生の講評がそれぞれ違っていて興味深いと思いました。
  研修の中で、事前に提出しておいた課題について先生から講評をしていただく場面がありました。拒絶理由に対する応答なので、作成された文書は意見書あるいは手続補正書になります。すなわち、審査官がこれを読む際にどう感じるかという視点に立って、先生はコメントをくださいました。先生は、記載内容もさることながら、言いたいことが端的に書かれているか、段組やスペースなど形式が読みやすいものとなっているか、ということについても大切だと仰っていました。このことはどんな文章を書く上でも大切だと思いますが、論文試験で学んだことでもあります。弁理士という職業は、自分の書いた文章で他人を説得すること、と言う点においてプロフェッショナルであるわけですから、論文試験のための勉強は実務においても活かされるはずだと改めて感じました。
  「人は見た目が9割」という本がありますが、論文においても同じことが言えると思います。評価をする人が第一印象で「見やすい」と感じたらこっちのものです。見た目の良い文章は、内容に多少の瑕疵や抜けなどがあっても、評価者がそれらを頭の中で補ってくれることでしょう。しかしながら、中には見た目が良くても話をしてみると失望させられる人がいます。そういった人に対しては、期待が大きい分、失望も大きくなりがちです。文章も然り。いくら形式的に読みやすい文章であっても誤ったことを書いていればむしろ厳しい評価になるでしょう。逆に言えば、間違ったことさえ書かなければ、評価は見た目で決まるのかもしれません。







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